ページTOPへ

腸内細菌研究者がお届けする『腸』役立つ健康メソッド

便秘と下痢を繰り返すときは過敏性腸症候群の可能性が高い

便秘と下痢を繰り返すときは過敏性腸症候群の可能性が高い

しばらく便秘に悩まされていたのに、急に下痢になってしまうことがあります。私も過去に何回か経験があります。

 

身体の異常や感染症などのトラブルがないのに、このような症状が続く場合は「過敏性腸症候群」の可能性があります。

 

そこで今回は、過敏性腸症候群の特徴とその対策について解説していきます。お腹の調子を整えるためには精神的にリラックスすることが重要であることを理解しましょう。

 

便秘が解消された途端に下痢になった経験

まずは私の経験を紹介します。私が社会人5年目の頃に経験したことです。それは「トイレに座っている最中に便秘から急に下痢になる」という経験です。

 

もともと便秘体質だったので、トイレに座っても思うように排便できないことはありました。しかしこの頃に「便秘から下痢になる」ということを何回も経験したのです。

 

当時は知識がなかったため「便秘が解消されてラッキー」程度にしか思っていませんでした。医療機関を受診するほどの悩みでもなかったので放置していましたが、おそらく当時の私は過敏性腸症候群だったと思います。

 

過敏性腸症候群には実に多くの日本人が悩まされています。そのため、私のような状態になった人も多いのではないでしょうか?

 

それでは以下の文章で「過敏性腸症候群の特徴と対策」について解説していきます。同じような症状で悩んでいる人は参考にしてください。

 

過敏性腸症候群の特徴

過敏性腸症候群とは、身体的な異常は見つからないにも関わらず、腹痛や下痢、便秘などの便通異常が続く症状のことをいいます。

 

「身体的な異常が見つからない」というところがポイントです。つまり、内視鏡検査やレントゲン検査を行っても「異常なし」と判断されてしまうのです。そのような状態でもさまざまな便通異常が続く場合は、過敏性腸症候群である可能性が高いです。

 

過敏性腸症候群には「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」4つの型があります。症状によってこれら4つに分類されるのです。

 

どの症状になるかは人によって異なりますが、男性の場合は「下痢型」、女性の場合は「便秘型」になることが多いです。今回のテーマである「便秘と下痢を繰り返す」という症状の場合は「混合型」に該当します。

 

過敏性腸症候群の主な原因はストレスです。そのため、現代病の一つといわれています。また食中毒などが原因で急性腸炎を発症したことがある人は、ストレスがなくても過敏性腸症候群になることがあります。

 

私が「日本消化吸収学会」という少しマニアックな学術集会で消化器内科の医師から聞いた話では、日本人の10〜20%は過敏性腸症候群になっているということでした。

 

この統計データが何にもとづいて算出されたかまでは確認できませんでしたが、「非常に多くの日本人が、ストレスが原因の便通異常に悩んでいる」ということを理解できると思います。

 

過敏性腸症候群の対策

このように多くの人を悩ませている過敏性腸症候群ですが、さまざまな対策が考えられています。その中でも大事なのが「ストレスの軽減」と「低FODMAP(フォドマップ)食」です。

 

ストレスの軽減

上述のとおり、過敏性腸症候群の主な原因はストレスです。そのため日常生活ではできるだけストレスを軽減する工夫が必要です。

 

特に自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを整えることが重要です。そのためのポイントとして、以下の項目を意識してみてください。

 

  • 夜はゆっくりお風呂につかってリラックスする
  • ベッドに入る直前にPCやスマホを触らない
  • 夜更かししない
  • 6時間以上の睡眠時間を確保した上で早寝早起きする

 

また医療機関を受診すれば、抗不安薬や抗うつ薬などが処方されることもあります。医師の指示に従って服用するようにしましょう。

 

低FODMAP(フォドマップ)食

過敏性腸症候群の人に推奨されている食事に低FODMAP食があります。簡単にいうと「炭水化物をできるだけ避けた食事のこと」です。

 

※ FODMAPは「Fermentable(発酵性の)、Oligosaccharides(オリゴ糖)、Disaccharides(二糖類)、Monosaccharides(単糖類)、And Polyols(ポリオール)」の略です

 

特に「オリゴ糖」は小腸で消化・吸収されにくく、大腸まで到達しやすい性質があります。そのため、大腸内で発酵されてガスを発生し、腹部不快感の原因になるのです。

 

そのため、FODMAPに該当する食材をできるだけ避けましょう。

 

ただ、「どの食材にどれだけのFODMAPが含まれているか」はなかなか把握するのが難しいと思います。その場合は、FODMAPアプリというアプリが開発されているので、それを利用するのが便利です。

 

この低FODMAP食は日本消化器病学会でも推奨されている食事なので試してみるとよいでしょう。

 

まとめ

  • 便秘と下痢を繰り返す場合は「混合型」の過敏性腸症候群の可能性がある
  •  

  • 過敏性腸症候群の主な原因はストレスである
  •  

  • 過敏性腸症候群の対策としては、自律神経のバランスを整えるような生活習慣を心がけることが重要である。特に、夜はしっかりとリラックスし、十分な睡眠と早寝早起きを心がける
  •  

  • 過敏性腸症候群のもう一つの対策として、低FODMAP食が有効である
管理人が厳選したおすすめサプリメント


腸内環境の改善には「食生活」と「生活習慣」を見直すことが重要です。ただ、サプリメントで手軽に済ませたいという要望があるのも事実です。


こちらのページでは、私が厳選したおすすめのサプリメントを紹介しています。

関連ページ

働く女性に多い慢性的な便秘と薄い危機感
意外とあいまいな便秘の定義
便秘の種類:病気や生活習慣が原因で引き起こされる便秘
運動不足の人に多い「ぜん動不全型の便秘」
便意を我慢してしまう人に多い「直腸・肛門型の便秘」
まじめな人や不規則な生活をする人に多い「ストレス型の便秘」
女性に多いダイエットによる便秘
真夏と真冬は便秘に注意
女性や高齢者が便秘になりやすい理由とその対策
不溶性食物繊維の過剰摂取は便秘を悪化させることがある
夕食時のお酒と就寝前の水分補給は便通に影響する
朝に便意を生じやすい理由と便秘予防に効果的な朝の過ごし方
就寝前の食事はモチリンの働きを弱くして便秘を招く
睡眠不足は便秘の原因:その理由と4つの予防策
便秘と大腸がんの関係:大腸がんの実態と厚生労働省の調査
むくみと便秘の関係:むくみ対策は便秘解消に繋がる
下剤を使用する際の注意点:便秘の正しい対処法
下剤の種類:刺激性下剤と機械性下剤
下剤の種類:新しいタイプの下剤
日本と欧米の便秘治療:患者にも正しい知識が必要
宿便の定義:腸壁にこびり付く便は存在しない
便秘のときの考え方と便秘解消のポイント
便秘体質が親から子に伝わる要因:遺伝と生活習慣の影響
慢性的な便秘は切れ痔やいぼ痔の原因になる:痔の種類と対処法
慢性的な便秘の人は口からメタンガスを出している
乳幼児の便秘:原因と対策
小学生以降の子供の便秘:原因と対策
妊婦が便秘になりやすい理由とその対処法
便秘の人が外食するときに注意しておくこと
便秘の人の腸内環境は間違いなく悪化している
オリーブオイルが便秘に効く理由と摂取するときの注意点
高齢者の便秘:原因・注意点・対処法

トップ お問い合わせ サプリメント