腸内細菌研究者がお届けする『腸』役立つ健康メソッド

働く女性に多い慢性的な便秘と薄い危機感

働く女性に多い慢性的な便秘と薄い危機感

日々のお通じに何らかの悩みを抱えている方は多いです。その中でも特に女性に多い悩みが便秘です。

 

某大手乳製品メーカーが働く女性を対象に行なったアンケート調査では、なんと6割強の女性が便秘を自覚しているという結果が得られました。また、そのうちの約半数が便秘であることを気にしていない、と回答しています。

 

これは病気の予防という観点から考えると、あまり良い状況ではありません。というのも、便秘は体調不良や病気に繋がる可能性があるためです。

 

そこで今回は、上記のアンケート結果をもとに、日本人女性における便秘の実態と、便秘が体に良くない理由について述べていきます。

 

なお、アンケートの対象は女性でしたが、男性であっても、便秘は健康上よくないため、女性同様に注意が必要です。

 

便秘の定義

実は、便秘には明確な定義がありません。専門家の間でも、どういう状態を便秘というか、さまざまな意見があります。例えば、「3日以上排便がない状態が便秘」とする専門家もいれば、「毎日排便があっても残便感があれば便秘」という方もいます。

 

このように定義がはっきりしないのは、排便の頻度に個人差があるためです。そのため、「便秘」であるかどうかは、最終的に本人が主観的に判断することになります。

 

これを踏まえた上で、上記アンケートの結果を見ていきたいと思います。

 

※ 個人差があると言っても、あまりに排便回数が少ないのは問題です。日本消化器病学会の見解によると、「3回/日〜1回/3日」の範囲から外れると、何らかの異常があるかもしれません。

 

日本人女性における便秘の実態

このアンケートは全国における18歳以上の女性1000人(平均年齢 35.6才)を対象に行われました。

 

そして、「あなたは便秘になっていますか?」の問に対して、「便秘になることはほとんどない」と答えたのは、約35%とでした。つまり、残りの約65%の方は便秘になることがあると自覚しています。そして、その半数は「便秘であることを気にしていない」という結果が得られました。

 

便秘を自覚している割合に関しては、それほどおかしくありません。誰しも年に数回ぐらいは便秘になることがあります。私自身、腸内環境を意識した食生活を続けていますが、もともと便秘体質であったためか、たまに便秘になることはあります。

 

また、このアンケート結果からは、特に働く女性に便秘が多いことが分かりました。その原因として、忙しい生活や日々のストレス、不規則な生活などによって腸内環境が乱れていることが挙げられます。

 

そして、このアンケートで私が問題だと感じているのは「便秘の自覚がある65%のうち、半数が便秘を気にしていない」ということです。

 

それでは、便秘を気にしないことがなぜ問題なのか? このことについて解説していきたいと思います。

 

便秘が体に良くない理由

便というのは、水分、食べかす、大腸の細胞、腸内細菌が混ざりあったものです。この便が長い間、体内に留まっているとどうなるでしょうか? 

 

まず、悪玉菌によって、アンモニア、硫化水素、インドール、スカトールといった腐敗物質が作られ続けます。これらは腸壁を介して血液中に取り込まれ、全身をかけ巡ります。そのため、肌荒れや疲労感といった体の不調につながります。

 

また、これらの腐敗物質は気体なので、お腹の中にガスが溜まります。そしてあまり嗅ぎたくないような臭いのオナラとなってしまいます。特にスカトールは強烈な匂いがする物質として、研究者の間では有名です。

 

そして、慢性的にこのような状況が続くと、動脈硬化などの血管障害、腎疾患、がんなどの重篤な疾患に発展する可能性があります。

 

このように、便を体内に溜め続けることは、百害あって一利なしです。このことを理解できれば、「便秘を気にしない」という気分ではいられないと思います。

 

便秘は健康を害する危険性があることを認識しておくことが大事です。そして、もし便秘だと感じた時には何らかの対応をする必要があります。その際は、便秘薬に頼り過ぎるのではなく、普段の生活習慣の中で、腸内環境を整えることを心がけてみてください。

管理人が厳選したおすすめサプリメント



腸内環境の改善には「食生活」と「生活習慣」を見直すことが重要です。ただ、サプリメントで手軽に済ませたいという要望があるのも事実です。

こちらのページでは、私が厳選したおすすめのサプリメントを紹介しています。

関連ページ

意外とあいまいな便秘の定義
便秘の種類:病気や生活習慣が原因で引き起こされる便秘
運動不足の人に多い「ぜん動不全型の便秘」
便意を我慢してしまう人に多い「直腸・肛門型の便秘」
まじめな人や不規則な生活をする人に多い「ストレス型の便秘」
女性に多いダイエットによる便秘
真夏と真冬は便秘に注意
女性や高齢者が便秘になりやすい理由とその対策
不溶性食物繊維の過剰摂取は便秘を悪化させることがある
夕食時のお酒と就寝前の水分補給は便通に影響する
朝に便意を生じやすい理由と便秘予防に効果的な朝の過ごし方
就寝前の食事はモチリンの働きを弱くして便秘を招く
睡眠不足は便秘の原因:その理由と4つの予防策
便秘と大腸がんの関係:大腸がんの実態と厚生労働省の調査
むくみと便秘の関係:むくみ対策は便秘解消に繋がる
下剤を使用する際の注意点:便秘の正しい対処法
下剤の種類:刺激性下剤と機械性下剤
下剤の種類:新しいタイプの下剤
日本と欧米の便秘治療:患者にも正しい知識が必要
宿便の定義:腸壁にこびり付く便は存在しない
便秘のときの考え方と便秘解消のポイント
便秘体質が親から子に伝わる要因:遺伝と生活習慣の影響
便秘と下痢を繰り返すときは過敏性腸症候群の可能性が高い
慢性的な便秘は切れ痔やいぼ痔の原因になる:痔の種類と対処法
慢性的な便秘の人は口からメタンガスを出している
乳幼児の便秘:原因と対策
小学生以降の子供の便秘:原因と対策
妊婦が便秘になりやすい理由とその対処法
便秘の人が外食するときに注意しておくこと

ホーム RSS購読 サイトマップ
HOME お問い合わせ サプリメント