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睡眠不足は便秘の原因:その理由と4つの予防策

睡眠不足は便秘の原因:その理由と4つの予防策

毎日夜遅くまで働いている人で、便秘に悩んでいる人はたくさんいます。

 

独身時代の私もそうでした。残業のせいで遅い時間に帰宅し、夕食を済ませた後、お風呂に入って寝るという生活を続けていました。そして当時の私は便秘で悩んでいました。

 

実は、睡眠不足は便秘の原因になります。そこで今回は睡眠不足が便秘を招く理由について述べていきます。

 

また睡眠不足でもなるべく便秘にならないようにするための4つのポイントを解説していきます。便秘解消のためには、夜と朝の過ごし方が重要であることを理解しましょう

 

腸の働きは自律神経のバランスで決まる

まず腸の働きがどのように調整されているか把握しておきましょう。

 

腸の働きは「交感神経」と「副交感神経」という二つの神経によって調整されています。これらの二つの神経のことを「自律神経」といいます。

 

この交感神経と副交感神経は「互いに反対の作用をする」という特徴があります。

 

例えば、スポーツ選手が試合前にドキドキしている場面を想像してください。このとき、心臓の拍動は速くなり汗がにじみ出てきます。このような状態は交感神経の作用によって起こります。つまり、緊張しているときは交感神経が活発に働いているのです。

 

逆に、夕食後にゆっくりお茶を飲んでいる場面を想像してください。このとき、心臓の拍動はゆっくりしていて汗もかきません。このようなリラックス状態では副交感神経が優位に働いています

 

私たちの生活リズムも、交感神経と副交感神経に支配されています。日中の活動しているときは交感神経が優位に働き、リラックスしているときは副交感神経が優位に働いているのです。

 

そして重要なポイントは「副交感神経が優位に働けば、腸がスムーズに動く」ということです。少し大雑把ないい方ですが「リラックスできていれば腸は順調」なのです。

 

睡眠不足だと副交感神経が十分働かない

夜帰宅してリラックスしているときは副交感神経が優位になります。睡眠中も同じです。

 

もうおわかりだと思いますが、睡眠時間が短いということは副交感神経が作用する時間も短いということです。そのため腸も十分に働くことができず、便秘になってしまうのです。

 

「睡眠不足 → 副交感神経が十分に働かない → 腸がスムーズに動かない → 便秘」という流れを断ち切るためには、大元の「睡眠不足」を解消する必要があるのです。

 

睡眠不足になってしまう主な理由は「仕事などで帰りが遅いこと」です。これについてはさまざまな事情があるので対策は人それぞれですが、効率的に仕事を進めるなどの工夫が必要だと思います。

 

ただ「どうしても帰りが遅くなってしまう」「早く帰っても家事などのせいで睡眠時間を確保できない」という人もいるでしょう。そこで、そのような状況でも便秘にならないようにするための方法について述べていきます。

 

寝不足でも便秘を予防する方法

睡眠不足でも便秘にならないように工夫することはできます。それには以下の4つのポイントを意識してください。

 

@ 寝る3時間以上前に夕食を済ませる

寝るときはできるだけ空腹のほうが良いです。空腹状態で眠れば、眠っている間に「モチリン」というホルモンが働いてお腹の中を掃除してくれます。そして、お腹の中が掃除された状態で朝を迎えることが便意につながるのです。

 

そのため、夕食はなるべく早い時間帯に済ませましょう。残業で忙しい場合は、「仕事の途中でいったん食事する」などの工夫をしてみてください

 

A リラックスしてから就寝する

眠っているときは副交感神経にしっかりと働いてもらわないといけません。そのためには、仕事中の興奮状態を引きずったままベッドに入らないようにしましょう。

 

当然、寝る直前までPCを触ったりメールチェックをしたりしてはいけません。ゆっくりお風呂につかりリラックスしてからベッドに入ってください。ただし、寝酒は脳を覚醒させてしまうので避けてください。

 

B 朝起きたら朝日を浴びて、コップ一杯の水を飲む

自律神経のバランスを整えるために、朝起きたら朝日を浴びるようにしてください。そして空腹のお腹に「コップ一杯の水」で刺激を与えてください。場合によってはこの水で便意を生じることもあります。

 

C しっかり朝食を食べ、便意を感じたら時間がなくてもトイレに行く

睡眠不足の人の場合、このCが一番難しいです。どうしても「ぎりぎりまで寝ていたい」という意識が働くためです。

 

ただ、朝食は抜かないでください。バナナ一本でもよいので、必ず何か食べて胃に刺激を与えましょう。上述のとおり、この刺激が便意につながるからです。

 

そして便意を感じたら我慢せずにトイレに行ってください。便意を我慢してばかりいると、そのうち便意そのものを感じなくなってしまいます。

 

そしてぜひ意識しておいてほしいことが「出勤直前に便意を感じても、必ずトイレに行く」ということです

 

こんなことを書くと「遅刻するじゃないか?」「仕事とトイレとどっちが大事なんだ?!」という声が聞こえてきそうですが、トイレのほうが大事です

 

上述のとおり、便意を我慢しているとそのうち便意そのものを感じなくなってしまいます。これは直腸性便秘という便秘です。ただでさえ便秘になりやすいのに、さらに直腸性便秘を招いてしまったらよけい排便しづらくなってしまいます。

 

また便意の我慢はストレスになります。そしてこのストレスが原因でさらなる便通異常を招いてしまうのです。実際、ストレスが原因の便通異常は「過敏性腸症候群」という病名がつけられています。

 

このように、「便意の我慢」はさまざまな体の不調を招いてしまうのです

 

上の文章で「仕事とトイレとどっちが大事なんだ?!」と書きましたが、これを少しいい換えてあなたに問いたいと思います。

 

「仕事と健康はどっちが大事ですか?」

 

ここまで述べてきたように、睡眠不足は便秘の原因になります。ただ睡眠不足だったとしても、なるべく便秘にならないように工夫できるポイントが4つあります。これらを意識して日々の生活を見直してみてください。そしていうまでもありませんが、睡眠不足そのものを解消する努力も忘れないでください。

 

まとめ

  • 腸の働きは副交感神経と交感神経によって調整されている
  •  

  • 寝不足だと副交感神経が十分に働かないため便秘になってしまう
  •  

  • 寝不足でも4つのポイントを意識して生活すれば便秘を予防できる
  •  

  • 仕事も大事だが健康のほうがもっと大事である
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