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真夏と真冬は便秘に注意

真夏と真冬は便秘に注意

便秘にはさまざまな原因があります。その中でも代表的なものは以下の4つになります。

 

・ ストレスや不規則な生活:自律神経のバランスを崩して「ストレス型便秘(=けいれん性便秘)」の原因になります。

 

・ 便意の我慢:肛門の筋肉が正常に働かなくなり「直腸・肛門型便秘(=直腸性便秘)」の原因になります。

 

・ 運動不足や加齢:ぜん動運動が弱くなり「ぜん動不全型便秘(=弛緩性便秘)」の原因になります。

 

・ 過度の小食:腸の内容物が少ないため腸壁が刺激されません。そのため、ぜん動運動が活発化せず、「ダイエットによる便秘」の原因になります。

 

※ ぜん動運動:食べた物を肛門のほうへ移動させる腸の収縮運動

 

※ 自律神経:活動時に働く交感神経とリラックス時に働く副交感神経があります。前者はぜん動運動を抑制し、後者はぜん動運動を促進します。

 

ただ、このほかにも便秘の原因はあります。そのうちのひとつが、「真夏や真冬などの極端な気温とそれに伴う生活習慣の変化」です。実際、暑さが厳しくなる8月や寒さがピークとなる1〜2月になると便秘で悩む人が増えるといわれています。

 

そこで今回は、真夏と真冬に便秘が増える原因とその対策について述べていきたいと思います。

 

夏に多い便秘の原因と対策

8月頃に便秘になる人が多い理由は、主に「水分不足」、「冷たい飲食物の過剰摂取」、「冷房」です。

 

水分不足
便をスムーズに排泄するためには、便にある程度水分が含まれている必要があります。

 

ところが、夏は汗をたくさんかくため、体が水分不足になりやすくなります。夏はいつもより多めに水分を摂りますが、口から取り入れた水分のうち約9割は栄養素と一緒に小腸から吸収されます。そのため、大腸に到達する水分の量はかなり少ないのです。

 

※ 中学や高校の教科書では「水は大腸から吸収される」と記載されていますが、実際には大部分は小腸から吸収されています。

 

このことを考慮すると、大腸に水分を適切に届けるためには、保水力の高い栄養素を摂取する必要があります。それが、水溶性食物繊維です。水溶性食物繊維は便秘解消には必要不可欠の栄養素ですので、ぜひ積極的に摂取するようにしてください。

 

※ 水溶性食物繊維:水に溶けてドロドロになる食物繊維のことです。保水力が高いため、便を柔らかくする働きがあります。オクラなどのネバネバ系の野菜、海藻、フルーツ、こんにゃくなどに多く含まれます。

 

冷たい飲食物の過剰摂取
冷たいものを食べる(飲む)と、胃が刺激されてしまい交感神経が活発化します。上述の通り、交感神経は腸のぜん動運動を抑制する働きがあるため、結果的に便通は滞ってしまいます。

 

そのため、冷たい飲食物の過剰摂取は控えたほうがよいです。

 

冷房
冷房の効きすぎた部屋に長時間いると、外に出た瞬間、あまりの気温差に気分が悪くなったことはないでしょうか? 

 

これには自律神経の乱れが関係しています。自律神経は気温の変化の影響を受けやすいのです。さらに、冷房によって手足が極端に冷えると、交感神経が活発化して血管が収縮します。

 

このように、自律神経のバランスが乱れたり交感神経が活発化したりすると、便通は滞ります。そのため、過剰な冷房は避け、エアコンは適温(外の温度より3℃ぐらい低め)に設定したほうがよいです。

 

冬に多い便秘の原因と対策

1〜2月頃に便秘になる人が多い理由は、主に「体の冷え」や「熱い飲食物の過剰摂取」です。

 

体の冷え
夏の冷房と同じで、指先などが冷えると交感神経が活発化して、血管が収縮します。さらに、寒さのために血行が悪くなると、腸に届く血流量も減少するため、腸の活動は弱くなります。

 

そのため、しっかりと防寒対策を行って、特に手足の指先を冷やさないようにすることが重要です。

 

熱い飲食物の過剰摂取
夏とは逆のパターンと考えて構いません。つまり、熱すぎるものを食べる(飲む)と、胃が過度に刺激されてしまい交感神経が活発化します。そのため、ぜん動運動は抑制されます。

 

ただ、適度に温かいものは副交感神経を優位にするため、むしろ便秘予防に効果的です。温度の判断は難しいところですが、少なくとも飲んで「熱い」と感じる温度は避けたほうがよいです。

 

今回述べてきたように、暑すぎたり寒すぎたりすると便秘になる可能性が高くなります。今回記載した対策はいずれも簡単にできることなので、真夏や真冬に便秘になってしまった場合は参考にしてみてください。

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