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腸内細菌研究者がお届けする『腸』役立つ健康メソッド

便秘よりも下痢の方がつらい3つの理由

便秘よりも下痢のほうがつらい3つの理由

いきなり質問ですが、便秘と下痢はどちらがつらいでしょうか?

 

私自身は便秘体質ですが、この質問に対しては「下痢」と答えます。そしてその答えは間違っていないと思います。

 

もちろん便秘もつらいです。私自身、過去にひどい便秘で悩んでいた経験がありますし、今でもまれに便秘になることがあります。

 

便秘の場合「お腹は張っているのにトイレでいくら踏ん張っても便が出ない」「常にガスが溜まっている」といった状態に悩まされます。そのつらさは私もよくわかります。

 

ただそれでも私は下痢のほうがつらいと考えています。そこで今回は「便秘よりも下痢の方がつらい3つの理由」について述べていきます。あなたのまわりに下痢で悩んでいる人がいる場合は、この記事を参考にそのつらさを理解してあげてください。

 

理由1:漏らすリスクが常にある

下痢で一番つらいことは、便がゆるいことでも排便の回数でもありません。最大の悩みは排便のタイミングをコントロールできないことです。端的にいうと「漏らすリスク」が常にあることです。

 

都合のよいときに排便できるのであれば、たとえ水のような便であってもそれほど問題視しないでしょう。毎朝、出勤前の決まった時間に水のような便を排泄し、そのあと急な便意に襲われないのであれば、その人は対処しようとは思わないかもしれません。

 

しかし、実際はそのようなことはありません。

 

下痢の人は、突発的に漏らしてしまうリスクと一日に何度も対峙しなければなりません。通勤電車の中でも、急な腹痛と便意に襲われることが何回もあるのです。下痢がつらい最大の理由は、このような「急にやって来る漏らすリスク」なのです。

 

そして特に現代はこのような下痢に悩む社会人が増えています。朝の通勤ラッシュのときに、都内の多くの駅でトイレ待ちの長蛇の列ができていることをあなたは知っているでしょうか?

 

男性の個室トイレもすべて埋まっています。もちろん全員が下痢というわけではありません。しかしこの現象は、強い便意に急に襲われる人が多いことを如実にあらわしています。

 

理由2:下痢が原因で精神的に病んでしまう

便意を我慢するだけでもつらいですが、本人にとっては「いつ強烈な便意に襲われるかわからない」という大きな不安があることも問題です。

 

このような不安があるため、下痢に悩んでいる人はバスや電車に乗るだけでも緊張してしまうのです。実際、下痢が原因でうつ状態になってしまう人もいるほどです。

 

この不安が一時的なものであればそれほど大きな問題ではありません。数日間我慢すれば不安から解放されるので、精神的に病むこともないでしょう。

 

しかし、慢性的な下痢の場合はこの不安に毎日悩まされます。それが大きなストレスとなって次第に心理状態も悪くなってしまうのです。

 

一般的に、ストレスは下痢の原因になると考えられています。実際、ストレスは現代人に多い「過敏性腸症候群」という病気の原因になりうるのです。

 

※ 過敏性腸症候群:身体的な異常はないのに慢性的な便通異常がある病気

 

したがって、「下痢でストレスが溜まり、そのストレスが原因でまた下痢になる」という下痢とストレスの悪循環に陥ってしまう場合があるのです。こうなると精神状態も次第に悪くなってしまいます。

 

このように、慢性的な下痢は本人の心理面にも大きな悪影響を及ぼしてしまうのです。

 

理由3:脱水症状になるリスクがある

下痢になると、体に吸収されるはずだった水分も排泄されてしまいます。その結果、脱水症状になってしまうリスクがあるのです。特に水のような下痢が何度も出るときは注意が必要です。

 

極度の脱水症状は命の危険を伴います。そのためスポーツドリンクなどでこまめに水分補給する必要があります。

 

一方で便秘の場合は脱水症状になるリスクはありません。もちろん長期的には体になんらかの不調があらわれる可能性はありますが、すぐに命の危険があるわけではありません。

 

このように、下痢は脱水症状になるリスクがあるため、便秘よりも深刻に考える必要があるのです。

 

下痢は日本の政治にまで影響を与える

ここで日本の首相の話をしたいと思います。2007年9月、当時の安倍晋三首相が体調不良を理由に辞職しました。体調不良の原因は難病の「潰瘍性大腸炎」です。

 

インターネット上などでは安倍氏のことを「下痢ピー」などと揶揄する表現も散見されますが、そのようなことを書く人はこの病気の深刻さを理解できていません。この病気は大変苦しいものであることを認識しておいてください。

 

主な症状として、腹痛や下痢、血便などがあげられます。重症化すると発熱し、一日の排便回数が30回に及ぶこともあります。そのため、精神的に病んでしまう人もたくさんいます。

 

辞職直前の安倍氏の状態は非常に悪いものでした。体重はなんと70kgから63kgにまで減少していました。辞任を決意し、辞任会見を行った翌日には慶応大学病院に入院するほど悪化していたのです。

 

仮に安倍氏が極度の便秘だった場合、はたして辞任していたでしょうか? 仮定の話なのでなんともいえませんが、おそらく便秘薬などで対応しながら首相を続けられたのではないでしょうか?

 

このように下痢は日本の政治にまで影響を与えてしまったのです。なお、辞職した数年後には第二次安倍政権が発足しました。安倍氏の場合、潰瘍性大腸炎の治療薬である「アサコール」が有効だったようです。

 

漏らしてしまった私の友人

最後に、実際に漏らしてしまった私の元同僚の話を少しだけします。

 

私が研究者だった頃、当時の先輩と後輩から実際に粗相してしまったことがあると聞きました。後輩は勤務中に、先輩はプライベートの時に漏らしてしまったそうです(あまり詳しく書くと怒られそうなので詳細は省きます)。

 

ただ彼らは慢性的な下痢に悩んでいたわけではありません。誰しも一年のうちに何度か下痢になることはあると思います。彼らもそのタイミングで粗相をしてしまったわけです。したがって、毎日「漏らすリスク」に悩まされていたわけではありません。

 

そのためか、彼らからその話を聞いたときは二人とも笑い話として話してくれました。少なくとも精神的に参っているような様子はありませんでした。

 

しかし、もし彼らが毎日「漏らすリスク」に悩まされていたら、笑い話にはできなかったはずです。そして、おそらくカミングアウトもしなかったのではないかと思います。一時的な下痢と慢性的な下痢では心理状態への影響も大きく異なるのです。

 

ここまで述べてきたように、下痢がつらい最大の理由は、漏らしてしまうリスクが常にあることです。さらに、慢性的な下痢の場合は、精神的なダメージも大きいです。また場合によっては脱水症状になってしまうこともあります。

 

もしあなたの周りに慢性的な下痢に悩んでいる人がいる場合は、そのつらさを理解してあげるとともに心理面でもサポートしてあげてください。

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