腸内細菌研究者がお届けする『腸』役立つ健康メソッド

花粉飛散前にビフィズス菌を摂取することで花粉症を予防できる

花粉飛散前にビフィズス菌を摂取することで花粉症を予防できる

腸内環境の改善は花粉症の症状緩和に有効です。私も重い花粉症に悩まされていましたが、腸内環境を意識した生活をするようになってから、症状が軽くなりました。

 

花粉症はビフィズス菌を摂ることで、症状が改善することがあります。特にビフィズス菌BB536(Bifidobacterium longum BB536)という細菌が有効です。

 

ビフィズス菌BB536は日本の某乳製品メーカーが赤ちゃんの便から分離した善玉菌です。この細菌をヨーグルトやサプリメントで摂取することにより、花粉症の症状が緩和されることが複数の論文で報告されています。

 

それでは、花粉症を予防するためには、ビフィズス菌BB536をいつから摂取し始めればよいのでしょうか?

 

私の場合は日常的に腸内環境を整えているため、あまり意識したことはありません。ただ、「いつから飲み始めたら効果があるの?」と聞かれることが多いため、以下に述べていきます。花粉症でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

 

花粉飛散の1ヶ月前からビフィズス菌BB536を摂取するとよい

結論から述べると、「花粉飛散の1ヶ月前」から摂取すれば効果があります。2週間前などでも効果があるかもしれませんが、それを検証した論文はないと思います。

 

以下では、「花粉飛散の1ヶ月前」という回答に至った根拠となる論文を紹介します。

 

※ 参考文献:Allergol Int, 2007, 56, 67

<試験の内容>

  • 中等度〜重度の花粉症患者21名を対象に試験が行われました。
  • この試験は、花粉の飛散量をコントロールできる実験施設で行われました。この施設のことを「花粉部屋」と呼ぶことにします。

 

  • 21名は2つのグループ(AとB)に分けられました。
  • グループA:ビフィズス菌BB536の粉末を4週間飲み続けました。摂取した菌数は1日1000億個です。
  • グループB:ビフィズス菌BB536を含まない偽の粉末を同じように飲み続けました。
  • 4週間後、花粉部屋に4時間入室しました。その後、花粉症の症状を調べました。

 

<結果>

  • グループBでは、入室30分以内に、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、のどのイガイガ感などの症状が表れました。グループAでも同様の症状が表れましたが、「目のかゆみ」が大きく緩和されていました。
  •  

  • グループBでは、入室した当日の夜と翌日以降も鼻、目、のどの症状が持続しました。グループAでも同じ症状が持続しましたが、いずれもグループBより軽減していました。それに伴い、「生活への支障度」がグループBよりも大きく改善していました。

 

※ 生活への支障度:仕事中や勉強中の集中力などを数値化したもの

 

花粉飛散直後では、グループAでは目のかゆみが抑えられただけでした。しかし、当日の夜や翌日以降は、グループBと比較してさまざまな症状が緩和されていました。

 

そして重要なのは、グループAでは「生活への支障度」が大きく改善されていたことです。

 

花粉症では、くしゃみや鼻水に伴う集中力の低下に悩まされます。ひどい場合は、体中が火照ってしまい、変な汗をかくこともあります。こうなるとなかなか仕事などに集中できず、十分なパフォーマンスを発揮できません。

 

「花粉飛散の1ヶ月前」からビフィズス菌BB536を摂取することにより、このような症状が緩和され、より快適な日常生活を送れるようになったことがわかります。

 

※ この試験では1日1000億個のビフィズス菌を摂取しています。これは約5kgのヨーグルトに相当する量です。本当に1000億個を摂取する必要があるかはわかりませんが、サプリメントであれば摂取量を増やすことは可能です。

 

ビフィズス菌BB536の摂取により薬の消費量が減少する

上記の試験ではもう一つ興味深いデータがあります。グループAでは花粉症治療薬の使用量が減っていたのです。

 

グループAでは、飲み薬、鼻炎スプレー、目薬の3種類すべてにおいて使用量が減っていました。

 

このことを考慮すると、薬の使用量を減らしても、上記のような花粉症の症状改善効果が得られたということがわかります。

 

重い花粉症に悩まされていた頃の私は、花粉症の飲み薬を財布に入れて常に持ち歩いていました。薬を切らしてしまうと悲惨なことになるので、よく外出先のドラッグストアで薬を購入していました。

 

このように花粉症患者にとって薬は手放せないものです。しかし上述の通り、ビフィズス菌BB536の摂取により、薬の使用量が減ることがわかりました。

 

そして私自身も、腸内環境を整える生活をしたり、ビフィズス菌BB536を摂取したりすることで、薬の使用量が減るという経験をしました。2016年に至っては、一度もドラッグストアで購入していません(昨年購入した分で足りているため)。

 

※ 私の症状が改善したのは「ビフィズス菌BB536が要因」とは必ずしも言い切れません。普段から腸内環境を意識した生活をしていることも効果的である可能性があります。

 

ここまで述べてきたように、ビフィズス菌BB536を花粉飛散の一ヶ月前から摂取することで、花粉症の予防効果が得られます。それによって薬の使用量が減ったり、生活の質が向上したりすることが示されています。簡単にできる対策なので、花粉症でお悩みの方は一度試してみてはいかがでしょうか?

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