ページTOPへ

ぬか漬けは植物性乳酸菌の宝庫である

ぬか漬けは植物性乳酸菌の宝庫である:ヨーグルトとの違いを解説

ぬか漬けは植物性乳酸菌の宝庫である:ヨーグルトとの違いを解説

この記事のポイント

 

日本の伝統的な発酵食品の一つに「ぬか漬け」があります。味や風味だけでなく、栄養面でも優れていることから、普段の食事でぬか漬けを食べている人も多いでしょう。

 

また、ぬか漬けには数多くの乳酸菌が含まれているので、「腸内環境」の観点からも優れた食材と言えます。そこで今回は、ぬか漬けに含まれている乳酸菌について解説していきます。日本の伝統的発酵食品の素晴らしさに改めて気付くことができると思います。

 

 

ぬか漬けとは

知っている人も多いと思いますが、ぬか漬けは野菜を「ぬか床」に漬け込むことで作られる漬け物です。

 

ぬか床の写真

 

ぬか床は、米ぬか(玄米を精白するときにできる外皮や胚芽などの捨てる部分)に塩や水、野菜などを漬け込んで撹拌することで作られます。実際、私の実家でも母親や祖母がぬか床をよくかき回していたことを覚えています。

 

味わい深い風味を得るためには数ヶ月以上熟成させる必要があります。また、家庭や時期によってもぬか床の状態は変わるため、ぬか漬けの風味も家庭によって異なります。

 

私自身は自分でぬか漬けを作った経験がないので、詳しい作り方を知っているわけではありません。ただ、ぬか漬けは大好きなので、よく妻に買ってきてもらって普段の食事でも食べるようにしています。ちなみに、私の長男も私の影響でぬか漬け大好きです。

 

市販のぬか漬け

 

ぬか漬けに含まれる善玉菌の種類と数

それでは、ぬか漬けに含まれる善玉菌の種類や数を確認していきましょう。

 

ぬか漬けに含まれる善玉菌の特徴

ぬか漬けに含まれるのは主に「乳酸菌」です。また、数は多くないですが、「酵母」や「酪酸菌」も含まれます。これらはいずれも体にとってよい働きをしてくれる善玉菌です。

 

乳酸菌、酵母、酪酸菌

 

 

上述のとおり、家庭によってぬか床の状態は異なります。そのため、これらの善玉菌がどのような割合でどれくらい含まれているかは各家庭のぬか床によって異なります。ただ、九州大学や西南女学院大学がまとめた研究内容を参考にすると、以下のような特徴があります。

 

<ぬか漬けに含まれる善玉菌の特徴>

  • ぬか床には12〜30種類ほどの善玉菌が含まれている。
  • 熟成期間の長いぬか床ほど、たくさんの善玉菌がいる。
  • ナスのぬか漬け100グラムには乳酸菌が約300万〜4億個含まれている。
  • きゅうりよりもナスのほうが乳酸菌は多い。

 

(参考文献:生物工学, 2011, Vol.89, p.482西南女学院大学紀要, 2017, Vol.21, p.145

 

ヨーグルトだと2種類の乳酸菌しか摂取できないこともあるので、ぬか漬けに12〜30種類もの善玉菌が含まれているのは嬉しいですね。

 

一方、乳酸菌の数が「300万〜4億個」というのは決して多くはありません。ヨーグルトの場合は、100グラム食べると約10億〜100億個の乳酸菌を摂取できるので、乳酸菌の数だけで比較すると、ぬか漬けよりもヨーグルトのほうが多いです。

 

ぬか漬けとヨーグルトの比較

 

また、ぬか漬けに含まれる乳酸菌は「植物性乳酸菌」、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は「動物性乳酸菌」と呼ばれています。この違いについて簡単に解説しておきます。

 

動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の違い

世の中には何百種類もの乳酸菌がいますが、大きく分けると「植物性乳酸菌」と「動物性乳酸菌」の2つに分かれます。それぞれ以下のような特徴があります。

 

植物性乳酸菌

・野菜、米、大豆などを発酵する乳酸菌
・漬け物や味噌、しょう油などを作るのに必要

動物性乳酸菌

・動物の乳を発酵する乳酸菌
・ヨーグルトやチーズを作るのに必要

 

植物性乳酸菌も動物性乳酸菌も、基本的にはどちらも体によい働きをしてくれます。ただ、一般的に、「植物性乳酸菌のほうが生きたまま腸に届きやすい」と言われています。

 

植物性乳酸菌と動物性乳酸菌

 

植物性乳酸菌はぬか床のような塩分の多い過酷な環境で育った乳酸菌です。そのため、動物性乳酸菌に比べると「胃酸で死ににくい」という特徴があるのです。

 

乳酸菌は死んでいても体によい働きをするので(菌体成分などが影響しています)、ヨーグルトでも問題はありません。ただ、どうせなら生きたままお腹の中で働いてもらいたいですよね。そう考えると、ぬか漬けはとても魅力的な発酵食品に思えるのではないでしょうか?

 

塩分の摂りすぎに注意

最後に、ぬか漬けを食べるときの注意点を一つだけ述べておきます。

 

ぬか漬けは漬け物なので、塩分が多いです。そのため、体によいからと言って食べ過ぎは禁物です。どんな食材にも言えることですが、いろいろな物をバランスよく食べることを心がけましょう。

 

※ ヨーグルトも食べすぎると糖分や脂肪の摂りすぎになります。ただ、ヨーグルトの場合は「無糖・無脂肪」の商品が売られているので、たくさん食べたいときは「無糖・無脂肪」を選ぶようにしましょう。

 

まとめ

  • ぬか漬けには「乳酸菌」「酵母」「酪酸菌」などのさまざまな種類の善玉菌が含まれている。
  • ぬか漬けに含まれる乳酸菌の種類はヨーグルトよりも多い。しかし、乳酸菌の数はヨーグルトのほうが多い。
  • ぬか漬けなどに含まれる植物性乳酸菌は、ヨーグルトなどに含まれる動物性乳酸菌に比べて「生きたまま腸に届きやすい」という特徴がある。

 

今回はぬか漬けに含まれる善玉菌についてヨーグルトと比較しながら解説してきました。ぬか漬けもヨーグルトも体によい発酵食品であることに違いはありません。したがって、どちらかだけを食べるのではなく、両方ともバランスよく食べてさまざまな乳酸菌を摂取するとよいでしょう。

おすすめサプリメント


腸内環境の改善には「食生活」と「生活習慣」を見直すことが重要です。ただ、サプリメントで手軽に済ませたいという要望があるのも事実です。


こちらのページでは、私が厳選したおすすめのサプリメントを紹介しています(いちおう真面目に厳選しています)。

トップ プロフィール セミナー講師の依頼 お問い合わせ