ページTOPへ

悪玉菌「クロストリジウム」の特徴と便やおならによる健康管理

悪玉菌「クロストリジウム」の特徴とうんちやおならによる健康管理

悪玉菌「クロストリジウム」の特徴とうんちやおならによる健康管理

この記事のポイント

 

私たちのお腹の中には100兆個以上もの腸内細菌がいます。そのうち、体によい働きをする細菌は「善玉菌」、体に悪い働きをする細菌は「悪玉菌」と呼ばれています。

 

今回は代表的な悪玉菌である「クロストリジウム」という細菌について解説していきます。また、悪玉菌が健康に及ぼす影響についても述べていきます。

 

悪玉菌が体に対してどのような働きをしているか学ぶことで、普段の食事の注意点や健康管理のポイントを理解できるようになるでしょう。中には病気に繋がる悪玉菌もいるので、これらを増やさない食生活を心がけることが大切です。

 

代表的な悪玉菌は「クロストリジウム」と「大腸菌」

代表的な悪玉菌の例として、クロストリジウムや大腸菌などが挙げられます。クロストリジウムという名前はなかなか聞き慣れないと思いますが、代表的な悪玉菌のひとつなのです。

 

下記はクロストリジウムと大腸菌の顕微鏡写真です。いずれもなんだか気持ち悪い雰囲気が漂っていますね。

 

クロストリジウムと大腸菌の写真

(参照:ヤクルト中央研究所 菌の図鑑

 

ただし、クロストリジウムや大腸菌にもさまざまな種類があります(馬がサラブレッドやポニーのように何種類にも分かれているのと同じです)。そのため、すべてのクロストリジウムや大腸菌が悪玉菌というわけではありません。

 

例えば、上の写真の「クロストリジウム・ディフィシル」という腸内細菌は悪玉菌です。一方、「クロストリジウム・ブチリカム」という腸内細菌は善玉菌です。この細菌は整腸剤「ミヤリサン錠」に入っている宮入菌のことです。宮入菌はクロストリジウムの一種ですが、立派な善玉菌なのです。

 

ミヤリサン錠の写真

 

この他にも、体によい働きをするクロストリジウムはいます。大腸菌についても同じです。あくまで、「クロストリジウムや大腸菌の中には、悪玉菌に分類されるものが多い」というふうに認識しておいてください。

 

体に悪い働きをするクロストリジウム

「ウェルシュ菌」や「ボツリヌス菌」という名前を聞いたことはないでしょうか? これらはいずれも食中毒の原因となる細菌です。実は、これらの食中毒原因菌は「クロストリジウム」の一種なのです。

 

※ ウェルシュ菌:正式名称はクロストリジウム・パーフリンジェンス
※ ボツリヌス菌:正式名称はクロストリジウム・ボツリナム

 

また、食中毒以外の病気に関係しているクロストリジウムもいます。先程から登場しているクロストリジウム・ディフィシルは重篤な腸炎の原因菌です。また、クロストリジウム・ソルデリーはがんの原因になる物質を作る悪玉菌です。

 

クロストリジウムが原因の病気

 

このように、クロストリジウムには悪い働きをするものが多いです。宮入菌のような善玉菌もいますが、基本的にクロストリジウムは悪玉菌が多いのです。

 

クロストリジウムの特徴:芽胞(がほう)というバリアを作る

クロストリジウムは基本的に酸素があると生きていくことはできません。このように、酸素があると生きられない細菌のことを専門用語で「偏性嫌気性菌」(へんせいけんきせいきん)といいます。ちなみに、善玉菌の代表格であるビフィズス菌も偏性嫌気性菌になります。

 

※ ほとんどの腸内細菌は偏性嫌気性菌です。つまり、ほとんどの腸内細菌は酸素があると生きられないのです。

 

ただ、クロスロリジウムはビフィズス菌と違って、酸素があっても死ぬわけではありません。元気に活動できませんが、酸素があってもじっと耐え忍ぶことができるのです。

 

その理由は、クロストリジウムが芽胞(がほう)という名のバリアを作っているからです。このバリアのおかげで、酸素があっても生き延びることができるのです。

 

ビフィズス菌とクロストリジウムの違い

 

この芽胞というバリアのおかげで、クロストリジウムは酸素だけでなく熱や酸にも耐えることができます。ウェルシュ菌やボツリヌス菌が食中毒の原因になりやすいのは、これらの細菌が熱や酸ですぐに死なないからなのです。

 

悪玉菌が作る腐敗物質

クロストリジウムや大腸菌などの悪玉菌は、タンパク質などを原料にして、硫化水素、アンモニア、インドール、スカトール、クレゾールなどの物質をお腹の中で作ります。聞き慣れない名前ばかりだと思いますが、いずれも悪臭を放つ腐敗物質です。特に、スカトールは最悪に臭いです。

 

悪玉菌が作る腐敗物質

 

焼き肉を大量に食べた翌日のおならが臭いのは、これらの腐敗物質が腸の中で大量に作られているからです。

 

これらの腐敗物質の一部は腸から吸収され、血液を介して全身を巡ります。そして、肌荒れや老化の原因になります。さらに、ひどい場合は生活習慣病(糖尿病など)の原因になることもあります。そのため、これらの腐敗物質が作られないように注意しなければならないのです。

 

腸内細菌が作った物質は血液を介して全身を巡る

 

腐敗物質の原料は主にタンパク質です。また、脂質を摂りすぎると悪玉菌が増えます。したがって、タンパク質や脂質の過剰摂取は腐敗物質の大量生産につながってしまいます。

 

「おならやうんちがいつも強烈に臭い」という人は、腸の中で悪玉菌が増えて腐敗物質が大量に作られています。そのような人は、普段の食生活を一度見直してみてください。

 

善玉菌の力で悪玉菌の増殖を防ぐ

ここまでの説明で、「健康のためには悪玉菌を増やさないことが重要」 ということが理解できたと思います。

 

ただ、悪玉菌だけを狙って殺菌することはできません。では、どうすれば悪玉菌の増殖を防げるのでしょうか? それには善玉菌の力を借りるのがベストです。

 

善玉菌が多ければ、悪玉菌の活動は抑えられ、腐敗物質が作られるのを防ぐことができます。しかし、タンパク質や脂質ばかり摂取していると悪玉菌が元気になってしまいます。

 

そのため、悪玉菌が喜ぶ「タンパク質や脂質」の摂りすぎに注意し、善玉菌が喜ぶ「食物繊維やオリゴ糖」を積極的に摂取することがとても大事なのです。

 

善玉菌と悪玉菌の好きな栄養素

 

まとめ

  • 代表的な悪玉菌は「クロストリジウム」や「大腸菌」である。
  • クロストリジウムは芽胞というバリアを作る性質がある。そのため、「酸素」「熱」「酸」などに耐えることができる。
  • 悪玉菌はお腹の中で悪臭の原因となる腐敗物質を作る。腐敗物質は健康を害する可能性があるので、できるだけ悪玉菌を増やさないことが重要である。

 

今回は代表的な悪玉菌である「クロストリジウム」の特徴や悪玉菌が体に与える影響について解説してきました。

 

腐敗物質が大量に作られるとおならやうんちが強烈な匂いを放ちます。そのため、それらの匂いから自分の腸内環境を簡易的に把握することができます。健康を保つ上ではできるだけ腐敗物質を溜めないことが重要なので、定期的にうんちやおならの状態を確認してみるようにしましょう。

おすすめサプリメント


腸内環境の改善には「食生活」と「生活習慣」を見直すことが重要です。ただ、サプリメントで手軽に済ませたいという要望があるのも事実です。


こちらのページでは、私が厳選したおすすめのサプリメントを紹介しています(いちおう真面目に厳選しています)。

トップ プロフィール セミナー講師の依頼 お問い合わせ