ページTOPへ

子供が太る原因と対処法:遺伝よりも腸内環境の影響が大きい

肥満の原因:遺伝よりも腸内環境の影響が大きい

肥満の原因:遺伝よりも腸内環境の影響が大きい

この記事のポイント

 

「親が太っていると子供も太る」「肥満は遺伝する」

 

一般的にはこのように考えられていることも多いです。この考えはある程度正しいです。ただ実際は、肥満には遺伝よりも腸内環境のほうが大きく影響しています

 

このことを証明したのは、ノーベル賞候補にも挙げられているワシントン大学のジェフリー・ゴードン教授です。今回は、ゴードン教授の研究成果を紹介しながら、肥満の原因を考察していきます。この記事を読むことで、「肥満の原因は遺伝よりも腸内細菌」という事実に気づくはずです。

 

 

ゴードン教授の実験

ワシントン大学のジェフリー・ゴードン教授は「肥満と腸内細菌」に関する研究で数々の成果をあげています。冒頭に述べたとおり、ノーベル賞候補にも挙げられている世界的に有名な研究者なのです。

 

ゴードン教授は2006年に「肥満の原因は腸内細菌である」ということをすでに証明しています。そして今回、遺伝の影響も調べるために次のような実験を行いました(参考文献:Nature, 2009, Vol.457, p.480

 

 

<ゴードン教授の実験>
「母親が肥満、双子の片方が肥満、双子のもう一方が痩せ」という親子を集めて腸内細菌を解析した。

 

ゴードン教授の実験

 

そして、この実験の結果、大きく2つのことが明らかになったのです。

 

結果1:家族どうしの腸内細菌は他人どうしよりも似ている

私たちのお腹の中には100兆個以上もの腸内細菌がいます。これらの腸内細菌のバランスは一人一人異なります。つまり、私たちはそれぞれ固有の腸内フローラ(腸内細菌全体のこと)を持っているのです。

 

ただ、家族どうしで比較すると、腸内細菌はある程度似ていることがわかりました。少なくとも、他人どうしよりも似ているのです。

 

家族どうしの腸内フローラ

 

ただ、似ているといっても、まったく同じ腸内フローラではありません。遺伝子がまったく同じ一卵性双生児どうしでも腸内フローラは異なるのです。このことから、「腸内フローラは遺伝の影響で変化する。ただし、その影響は強くない。」ということがわかります。

 

結果2:太っている家族どうしの腸内フローラは似ている

腸内フローラには「肥満型」と「やせ型」があります。簡単に言うと、肥満型は「デブ菌が多くやせ菌が少ない状態」、やせ型は「デブ菌が少なくやせ菌が多い状態」のことです。

 

肥満型とやせ型の腸内フローラ

※ デブ菌はファーミキューテス、やせ菌はバクテロイデスという腸内細菌のことです。
<参考記事>肥満の原因は「腸内細菌」である

 

そして、ゴードン教授の実験の結果、「太っている子供の腸内フローラは太っている母親の腸内フローラに似ている。しかし、やせている子供の腸内フローラは太っている母親の腸内フローラとはあまり似ていない」ということがわかったのです。

 

肥満どうしは腸内フローラが似ている

 

双子どうしなので、本来であれば腸内フローラも似ているはずです。しかし、食生活によって腸内細菌のバランスが変わり、結果として「肥満 or やせ」の体質が変わったと考えられているのです。

 

このことから、肥満には遺伝よりも腸内フローラのほうが大きく影響していることがわかります

 

食生活や生活習慣を改善することがダイエットにつながる

冒頭に述べたとおり、一般的には「肥満体質は遺伝する」と考えられることが多いです。この考えを完全に否定するわけではありません。腸内フローラが遺伝子の影響をある程度受けるのと同じように、肥満体質もある程度は遺伝の影響を受けるからです。

 

ただ、実際は、肥満には遺伝よりも腸内フローラのほうが大きく影響しています。このことはゴードン教授が数々の実験で証明しています。

 

そして、腸内環境は日々の食生活や生活習慣で変化します。つまり、「食生活や生活習慣の変化 → 腸内フローラの変化 → 肥満体質の変化」という流れで体質が変わると考えられます。

 

したがって、「母親が太っているから私も太っている」とあきらめる必要はまったくありません。逆に、「母親がやせているから私は太らない」と考えて暴飲暴食をしてもいけません。腸内フローラは食生活で大きく変わるということを心に留めて、日々健康的な食生活を心がけましょう。

 

まとめ

  • 家族どうしの腸内フローラは他人どうしよりも似ている。このことから、遺伝の影響で腸内フローラは変化することがわかる。ただし、その影響力は決して強くはない。
  • 家族の中で、太っている者どうしの腸内フローラは似ている。一方、太っている者とやせている者では、腸内フローラはあまり似ていない。
  • 肥満には遺伝よりも腸内フローラのほうが大きく影響している。

 

最後に述べたとおり、日々の食生活を改善することが腸内フローラの変化を介した体質の改善につながります。つまり、親の体質や遺伝に関係なく、自分自身の体質は食生活で十分変えられるのです。ダイエットするときも、このことをしっかりと認識しておくことが大切です。

おすすめサプリメント


腸内環境の改善には「食生活」と「生活習慣」を見直すことが重要です。ただ、サプリメントで手軽に済ませたいという要望があるのも事実です。


こちらのページでは、私が厳選したおすすめのサプリメントを紹介しています(いちおう真面目に厳選しています)。

トップ プロフィール セミナー講師の依頼 お問い合わせ